履歴書 資格欄の書き方は?書けるものは?ないときはどうする?

企業へのアピールポイントの一つである資格欄。

持っている資格を就職活動で最大にアピール出来るかは、履歴書の資格欄の書き方にあります。

資格欄を埋めるためにたくさんの資格を取っている方もいますが、持っている資格をとにかく書きまくれば良いというわけでもありません。

また、書いた方が良い資格と書かない方が良い資格の線引きも気になるところです。

今回は、資格欄の書き方の基本や活用方法をご紹介します!

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Contents

履歴書 資格欄の書き方は?

履歴書 資格欄の書き方は?書けるものは?ないときはどうする?

履歴書の資格欄は絶好のアピールポイントですが、採用する側は資格欄から何を見ているのでしょう。

就職支援を専門にする方からよく聞くのは、以下の3点です。

  • どのような能力、スキルがあるか
  • どんな分野、職業を志向しているのか
  • 能力開発、自己啓発の意欲はあるか

資格欄は、あなたが何を目指して何を学んできたのか、どんなキャリアを積んできたのか、そしてどんな職種を希望しているのかを読み取れる部分なのです。

そのため、とにかく空欄を埋めるように書いておけば良いというわけではありません。

持っている資格は全部書きたいと思われるかもしれませんが、企業や希望する職種の特徴を思い浮かべて、どの資格を書くかを決めていきましょう。

技術や特別な知識を必要とする業務で資格・免許が欠かせない場合はもちろん、仕事に結びつくと考えられるものは必ず記入します。

履歴書の資格欄に記入していく上で、守るべきルールは4つあります。

資格欄での4つのルール
  • 取得年月順に記入する
  • 記載名称は略称ではなく正式名称で記入する
  • 応募先の業務に関係する資格を記入する
  • 資格欄には以上は不要

履歴書 資格欄の書き方 順番は?

取得年月順に記入する

履歴書 資格欄の書き方は?書けるものは?ないときはどうする?

取得年月は免許証や合格証明書などを取得した年月を記入します。

自動車の免許証の場合には「交付日」と「取得日」がありますが、「取得日」を記入します。

くれぐれも試験を受験した月と間違えないようにしてください。

また、簿記検定や英語検定などで、階級がある同じ種類の資格や免許をいくつか取得している場合は、上位資格のみを記入します。

もし、階級のステップアップのために勉強していることをアピールする場合や、下位の資格でも評価に繋がる場合は、かっこ書きで下位の資格を取得した年月を記入しましょう。

記入例

履歴書 資格欄の書き方は?書けるものは?ないときはどうする?

履歴書 資格欄には正式名称で記入

記載名称は略称ではなく正式名称で記入する

資格の名称は、「FP○級」、「英検○級」、「簿記○級」などのように略さず、正式名称をで記入します。

また、国家資格である場合、資格の名称だけの記入で良いですが、民間資格の場合はその資格の実施団体も合わせて記入しましょう。

「簿記」であれば、「日本商工会議所簿記検定」と記入します。

主な資格の正式名称

略称  正式名称
MOS  ⇒ Microsoft Office Specialist
漢検 ⇒ 日本漢字能力検定
英検 ⇒ 実用英語技能検定
習字 ⇒ 毛筆書写検定
珠算 ⇒ 日本商工会議所珠算能力検定
全国 ⇒ 珠算教育連盟珠算検定
秘書検 ⇒ 秘書技能検定
簿記 ⇒ 日本商工会議所簿記検定
初級シスアド ⇒ 初級システムアドミニストレータ
宅建 ⇒ 宅地建物取引主任者

略称     正式名称
普通自動車免許 ⇒ 普通自動車第一種運転免許
普通自動車二種 ⇒ 普通自動車第二種免許
大型免許 ⇒ 大型自動車免許
大型第二種免許 ⇒ 大型自動車第二種免許

履歴書 資格欄に関係ない資格は記入しない

応募先の業務に関係する資格を記入する

資格欄でアピールする場合、希望する仕事にまったく関係のない資格を書くことはあまりおススメ出来ません。

就職活動の体験談で聞かれる話で、とにかく資格欄を埋めるために希望する業界や職種とは関係がない資格を書いたところ「この資格を活かせる職場に行かれてはどうですか?」と、言われたという話があります。

もちろん、このツッコミを受けても、うまく希望する業界や職種との関連や他の応募者にはない強み・個性としてアピール出来れば問題はないと思いますが、苦し紛れの理由では、あまり好ましい印象を残すことは出来ないでしょう。

複数資格を取得している場合は、それらの資格の系統が統一されているを意識しましょう。

系統が統一されていない資格がたくさんあるのを見たとき、客観的に見て「この人は何がやりたいのだろう」と思いませんか?

採用担当者もまさに同じ気持ちを抱くでしょう。

取得した資格の分野がバラバラであることで、あなたのこれまでのキャリアの積み方に志向性や計画性が感じられないと思われてしまうかもしれません。

せっかく取得した資格も、きちんと評価されないのであれば意味がありません。

取得した資格を「何のために取ったのか」、「自分が何を身に付け、それが今後の仕事にどのように役立つの」か、という理由を整理しておきましょう。

その上で、全く関係のない資格は取捨選択していきましょう。

どうしても加えたい資格で一見業務に関係のないような資格の場合は、志望動機欄や特技欄などを活用して、どのように役に立つことかをアピールしましょう。

また、資格欄に書ききれない程の資格がある場合は、優先順位をしっかりつけて、応募先の仕事に関係のある資格の中で重要度の高いものから記入していきましょう。

資格欄から外れた資格でも、話のネタで特技・趣味の欄に加えると、ちょっと目を引くことができます。

仕事に関係のある資格だけを整理しても、資格欄に書ききれない場合は、別紙で「取得資格一覧」のようなものを用意すると良いですよ。

履歴書 資格欄には以上は不要?

資格欄には以上は不要

資格欄には以上は不要です。

学歴と職歴欄のみ最後に以上が必要となるのでお忘れなく。

履歴書 資格 書けるものは?

履歴書に書ける資格と書けない資格があると聞いたことがありませんか?

でも、実は履歴書に書ける・書けない資格という明確な決まりはありません。

では、履歴書に書ける資格と書けない資格というのはどんなことを言っているのでしょうか?

それは、履歴書に書くと「アピールになる」、「書いてもアピールにならないor逆効果になる」資格で分けられています。

一般的に履歴書に書けると言われる資格には、以下のような資格があります。

・国家資格、公的資格
税理士、不動産鑑定士、社会保険労務士、自動車免許など

・業務と直結する資格
経理:簿記

IT:シスコ技術者認定、マイクロソフト認定プロフェッショナル、アップル認定資格プログラムなどの各種ベンダー資格

介護:ホームヘルパーなど

・認知度が高い資格
漢検、英検なら2級以上、TOEICなら550点以上からが一般的

逆に履歴書の資格欄に書かかなくても良いと思われている資格は、「取得が比較的簡単だと知られているもの」です。

例えば、秘書技能検定3級や漢検3級、英検準2級・3級などが、これに当たります。

当然、仕事に関係があれば記入すべきですが、採用担当者も見慣れており能力のアピールにはならないでしょう。

ちなみにTOEICなどのスコアがあるものは、書くことで評価が下がることもあるので、注意して下さい。

TOEICのスコアで一般的に書いても良いとされるのは、500点以上ですが、ビジネスで活用できると判断されるスコアは600点です。

また、国際色の強い外資系企業に応募する場合は、さらに高いスコアでないと評価してくれない企業もあります。

履歴書に書けるTOEICスコア
①500点未満:書かない方がいい。英語ができない証明になるから。
②500点台:書いてもOK。真面目に勉強する人だと分かるから。
③600点台:書いた方がいい。基礎はできていると分かるから。
④700点台:書くべき。ここまで来れば、あとは使って伸ばせると分かるから。
⑤800点台:有利になる。ただし、英語以外の科目の成績も良ければ。
⑥900点台:かなり有利。ただし日本語でもしっかり意志疎通できれば。
引用元:NIKKEI

そして、TOEICには有効期限があります。

取得スコアが無効になることはありませんが、基本的には2年以内に取得したものを書きましょう。

これは、スコアが記載された公式認定証が再発行されるのが、最終受験日から2年以内と定められてるからです。

他の語学力を測る試験の多くは、期限を設けていますし、技術系の資格もあまりにも古いものは資格としての意味がないため注意しましょう。

ただし、2年以上前のスコアでも850点以上の取得スコアが非常に高い場合は、基礎学力の高さをアピール出来るので記入しましょう。

履歴書 資格がないときはどうする?

履歴書に書ける資格がないっ!

こんなときは、嘘をつくより潔く、特になしと記入しましょう。

しかし、本当は資格欄を空白にするのは、おすすめ出来ません。

単純に資格欄が空白であることで自己研鑽の意識が低いと見なされてしまうからです。

そんな時は、希望する業界や職種に関連する資格を選んで、履歴書に「勉強中」や「受験予定」と書きましょう。

もちろん、嘘はダメですし、すぐバレるので、本当に勉強してください。

本当に目標に向けて勉強をしていれば、あなたの意欲は伝わるはずです。

そして、間違えないでほしいのは、資格というのは、自分をアピールするための道具の一つのに過ぎないということです。

資格がないからと言って、あなたが何も学んでこなかったと言えば、そんなことは全くないはずです。

履歴書には、学歴、職歴、志望動機、自己PR、特技・趣味など他にもたくさんアピールできる欄があります。

特に中途採用の方の職歴で実務経験を伴った知識は、実務を伴っていない資格より、大きく評価されることもあります。

手持ちの道具は、たくさんあった方が良いと思ってしまいがちですが、今ある道具をしっかり磨いておくことが、よりあなた自身の個性を際立たせるはずです。

そして、その個性を気に入ってくれた企業とは最高のパートナーとなれるはずです。

まとめ

今回は、履歴書の免許・資格欄をの書き方などについて紹介しました。

就職活動では、自分の長所をいかにアピール出来るかが大切になります。

そういった意味で履歴書は、どの項目も大切なアピールポイントです。

どこで、どんなところに興味を持ってもらえるか分からないので、どの項目も手を抜かずに記入し、活用してください(*^^)v

チェック!!>>>履歴書 封筒の書き方は?入れ方や折り方は?どう封をする?