二日酔いで心臓がドキドキするのはなぜ?ドキドキしたらどうする?

二日酔いには、様々な症状がありますが、ほとんどの方が吐き気や頭痛が代表的な症状でしょう。

二日酔いで、それ以外の症状に遭遇すると、なんだか別の病気ではないかと不安になりますよね?

例えば、心臓がドキドキする動悸や息切れ。

普段、動悸や息切れを経験したことのない方は、特に不安になる症状でしょう。

今回は、二日酔いと動悸の関係について紹介します。

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二日酔いで心臓がドキドキするのはなぜ?

二日酔いで心臓がドキドキするのはなぜ?ドキドキしたらどうする?

吐き気や頭痛以外にも、二日酔いの症状には動悸・息切れがあります。

動悸以外の二日酔いの原因は、アルコールの分解されてできるアセトアルデヒドによるもので、動悸の原因もまたアセトアルデヒドによるものです。

アセトアルデヒドは心臓の収縮などのポンプの動きに作用する(心臓のイオンチャネル)と考えられており、それが心房のけいれん(心房細動)起こし動悸を感じるきっかけになっています。

ただ、二日酔いでも、動悸・息切れを起こさない方もいますし、若い頃はならなかったという方もいるでしょう。

同じ二日酔いの中での動悸・息切れでも、原因が違うことがあります。

二日酔いの中で起こる動悸・息切れの原因で、考えられるものをまとめてみましたので、参考にしてください。

1)急な温度差で動悸

急な温度変化による血圧の急上昇及び急下降が原因での動悸。

二日酔いの時は熱~いお風呂に入るという方で、入浴中・入浴後に動悸がする場合は、急な温度差で動悸の可能性があります。

また、このように血圧の急な変化は心臓に負担を掛けることになるため、心筋梗塞などにつながることもあります。

2)脱水症状で動悸

脱水症状による動悸。

動悸は脱水症状の時にも起こる症状で、二日酔いの時は、お酒による利尿作用で水分をたくさん排出しており水分補給が十分ではないことが多いです。

また、二日酔いの時はドロのように長時間寝て、水分を摂っていない方も多いでしょう。

脱水症状の場合、動悸の他にも手の震え、めまい、立ちくらみなどがあります。

寝起き以外にもお風呂上りや特に夏場に注意です。

3)低血糖で動悸

お酒に含まれるアルコールは、肝臓からのブドウ糖放出を抑えるため、血糖値を下がってしまいます。

特にお酒を飲むときに食事をあまり摂らないという方に起きやすいです。

症状は、動悸の他にも手の震え、冷や汗、震え、だるさ、無気力、吐き気、空腹感などがあります。

ちなみに飲酒後にラーメンを食べたくなるのは、血糖値を上げるためと言われることもあります。

4)血圧の低下による動悸

お酒を飲むと血管が拡張して血圧が低下します。

そうすると血圧を維持しようとして心拍数が上がり、結果的にドキドキする動悸のようになることがあります。

また、人によっては飲酒によって血圧が低下すると頭に血が回らず、貧血のようになって(脳貧血)一時的に立ちくらみがすることもあります。

5)貧血による動悸

葉酸は細胞のDNA合成に必要な栄養素で、これが不足すると貧血を起こすことがあり、アルコールは葉酸の働きを阻害します。

葉酸は体内に溜めておくことが出来るので、欠乏症になることは滅多にないようですが、大量にお酒を飲む方は、このようなことが原因で貧血になる可能性もあります。

また、葉酸の相方であるビタミン12を含むビタミンB群の不足を招き貧血になることもありますし、欠乏することで動悸を引き起こすこともあります。

6)パニック障害で動悸

パニック障害というと精神面のことになるので、アルコールと結びつかないんじゃないの?と思われるかもしれませんね。

ただ、二日酔いの時に心臓がドキドキしたり不安になったりするパニック発作を起こす方も多いそうです。

お酒には抗不安作用があって、飲んでいるときは不安が和らぎますが、飲み終わって時間が経つと、その反動で不安を感じやすくなります。

特に仕事などで精神的なストレスがある方は、反動を大きいでしょう。

また、発作自体は10~30分程度で治まりますが、一度パニック発作が起きると「また発作が起きるのでは?」という不安から繰り返してしまう悪循環に陥いるおそれがあります。

100人に1人は、パニック障害にかかったことがあると言われており、パニック発作自体は、3人に1人が体験しているとも言われている認知度の割に珍しくはありません。

7)心臓の肥大による動悸

大量飲酒を続けると高血圧になり、さらに心筋に負担がかかるため、心臓全体の肥大が起こります。

これをアルコール性心筋症と呼んでおり、動悸、息切れ、足のむくみなどが症状としてあります。

35~50歳の男性での発症率が最も高いようですが、当然女性も注意が必要です。

初期症状が出ない場合もあり、病状が深刻化してから気づくこともあるようです。

また、同じく心臓全体の肥大によって起こる心房細動という不整脈もあります。

このようにアルコールと動悸の関係を羅列してきましたが、因果関係が乏しいために公にされていないものなど、まだまだ原因がたくさんあるはずです。

二日酔いで心臓がドキドキしたらどうする?

様々な動悸のパターンを紹介しましたが、動悸が二日酔い(アセトアルデヒド)によるものである場合は、まず二日酔いを回復させることです。

二日酔いの対策て大切なのは水分補給です。

脱水状態を防ぐことや水をたくさん飲むことで代謝を活発にし、血液中のアセトアルデヒドの濃度を薄めていく効果が期待できます。

水分は、スポーツドリンクであれば、水分、ミネラル、糖分が補給できるのでおすすめです。

ただ、二日酔いのムカつきで吐いてしまって、水が甘くて気持ち悪いということもありますよね?

それでも、食道が胃酸で荒れていますから、水を飲んで洗い流した方がいいのですが、気が進まないでしょう。

そんな時は、トマトジュースがおすすめです。

トマトに含まれる成分は、アルコールの分解を促進する効果があると考えられています。

食欲があれば、シジミやあさりの味噌汁も二日酔いの症状緩和に役立ちますし、糖分補給で。

そして、とにかく安静。

お酒を飲むといつも動悸がしたり、二日酔いが覚めても動悸が繰り返される場合は、心臓疾患や精神疾患などの可能性がありますので、どうか一度病院へ行ってください。

心臓疾患であれば循環器内科、精神疾患であれば精神科か心療内科で診てもらいますが、自己診断で色々と断定するのは難しいので、かかりつけの内科院があれば、まずそちらで相談しましょう。

そして、診断してお医者さんの指導を受けるまで、ひとまず飲酒・喫煙・カフェインの摂取は控えましょう。

二日酔いで心臓をドキドキさせないためには?

二日酔いによる動悸を繰り返さないためには、まず二日酔いにならないことで要は飲み過ぎないことです。

当たり前のことですが、対策はこれしかありません。

それを前提にして、お酒はゆっくり飲み、食事と一緒に飲むなどを気を付けていきましょう。

おつまみは、低脂肪で高たんぱく質なもので、例えば豆腐、枝豆、イワシ、鶏肉などが良いでしょう。

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まとめ

二日酔いと動悸について、どうだったでしょうか?

お酒は日々のストレスを緩和してくれますが、飲み過ぎると逆にストレスの原因にもなります。

お酒を長く楽しむためには、節度を知ることが重要です。