怪我した猫は保護するべき?保護できる場合と保護できない場合

今回は、怪我した猫を見掛けたときの対処法について紹介していきます。

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怪我した猫は保護するべき?

怪我した猫は保護するべき?保護できる場合と保護できない場合

捨て猫など最近はあまり見かけなくなりましたが、たまに怪我している猫を見掛けることがありますよね。

猫が好きで自宅で飼育できる環境を持っていれば、迷うことなく保護することを考える方も少なくないと思いますが、不意のタイミングで出会った猫を飼える環境がある方は少ないと思います。

飼える環境があっても保護するべきかそうでないかは、人それぞれの考え方で違ってくると思います。

よく飼う覚悟がないのに助けてはだめと言う方もいますが、保護できない環境であった場合であっても、怪我している猫を見捨ててはいけません。

これは、私の個人的意見ではなく、怪我した猫を見掛けたら、各都道府県の関連機関に連絡をしなければいけないと以下のように法律で定めてあるからです。

第4章 都道府県等の措置等

(負傷動物等の発見者の通報措置)
第36条 道路、公園、広場その他の公共の場所において、疾病にかかり、若しくは負傷した犬、猫等の動物又は犬、猫等の動物の死体を発見した者は、速やかに、その所有者が判明しているときは所有者に、その所有者が判明しないときは都道府県知事等に通報するように努めなければならない。
【動物の愛護及び管理に関する法律:環境庁HP】

関連機関というのは、都道府県にある動物指導センターや愛護センターなどのことです。

法的には犬や猫は遺失物・拾得物になるので、交番に連絡したり届けることも可能で一時的でも保護でない場合はこちらの方が良いでしょう。

この場合交番を通して動物管理センターに連絡がいきます。

怪我している猫に飼い主がいる場合は、飼い主さんが判明次第、引き渡され一件落着です。

飼い主さんがいない猫なら里親さんを募集してくれます。

怪我した猫を保護できる場合はどうする?

保護したらまずは、病院で治療と検査をしましょう。

外傷だけだと思って自分の判断で治療をする方もいるようですが、感染症など他にも素人では分からないことが多いので必ず病院に行ってください。

そして、怪我した猫を自宅で保護できる場合でも飼い主さんがいる可能性があるので、動物管理センター(動物指導センターや愛護センター)に連絡しましょう。

飼い主さんがいない猫の場合、保護した猫をそのまま飼われる方もいますが、一時的に保護するなら里親募集の手配を手伝ってくれます。

保護したらまず病院で治療と検査を行いますが、引き渡しの際に保護主さんと飼い主さんの当事者間で費用支払いが行われることがありますので費用の明細は残しておきましょう。

怪我した猫は保護するべき?保護できる場合と保護できない場合

保護した猫があまりにも可愛いくても飼い主さんから引き渡しを求められれば、必ず引き渡ししなければいけません。

第4章 都道府県等の措置等
(犬及び猫の引取り)
第35条 都道府県等(都道府県及び指定都市、地方自治法第252条の22第1項の中核市(以下「中核市」という。)その他政令で定める市(特別区を含む。以下同じ。)をいう。以下同じ。)は、犬又は猫の引取りをその所有者から求められたときは、これを引き取らなければならない。ただし、犬猫等販売業者から引取りを求められた場合その他の第7条第4項の規定の趣旨に照らして引取りを求める相当の事由がないと認められる場合として環境省令で定める場合には、その引取りを拒否することができる。
【動物の愛護及び管理に関する法律:環境庁HP】

また、保護主さんに飼い主になる意志がある時は、保護期間が3カ月を過ぎれば保護主さんの猫になります。

怪我した猫を保護できない場合はどうする?

怪我した猫を自宅で保護できない場合、最寄りの交番か各都道府県の動物管理センターに連絡するのが一般的な対処です。

しかし、状況によっては病院だけでもすぐに連れていきたいと考える方もいるでしょう。

怪我した猫は保護するべき?保護できる場合と保護できない場合

こういった時でも、本来なら事前に動物病院や動物管理センターに相談した方が良いです。

猫を自宅で保護できない方でも動物病院で治療をするには、一時的に飼い主さんになる必要があり、費用負担やその後の経過を見届ける責任が発生します。

責任というとそのまま自宅で保護しなきゃいけないような気がしますが、経験談などを見ると動物病院や動物センターに相談をして、そのまま引き渡しているケースが多いです。

引き渡す先は一時的飼い主になった方が決定することが出来ます。

もし、飼い主さんがいる猫であった場合、保護主さんに掛かった治療費の支払いがあることもあるので明細は残していおきましょう。

まとめ

  • 自宅で保護できる場合、保護できない場合でも地域の動物管理センターに連絡する
  • 自宅で保護できる場合でも必ず病院に連れていく
  • 自宅で保護できないが病院についていきたい場合は、一時的に飼い主になる必要ある
  • 一時的に飼い主になった場合、その後のことは動物病院や動物管理センターに相談する