鳩のフンで病気になる?掃除やフン害対策はどうする?

今回は、鳩のフン害とフンの掃除や対策について紹介していきます。

Contents

鳩のフンで病気になる?

鳩のフンで病気

春夏の暖かい季節になると、鳩が巣作りなどのためにベランダにやってくることがあります。

そのとき鳩がフンをするのですが、このフンが色んな被害の原因になります。

汚れや悪臭といった被害が、一番想定しやすく分かりやすい被害となりますが、最も注意すべきは健康被害です。

鳩は平和の象徴ということもあり、クリーンなイメージを持っている方もいるでしょう。

しかし、鳩のフンには様々な病原が潜んでいることがあるのです。

鳩から伝染する病気と症状

  • クリプトコッカス症
    健常者の肺クリプトコックス症例では無症状のことが多い。皮膚クリプトコックス症例では皮疹などの皮膚所見を認める。脳髄膜炎症例では、発熱や頭痛を認め、嘔気・嘔吐や項部硬直などの髄膜刺激症状、性格変化や意識障害などの神経症状を認めることもある。
  • トキソプラズマ症
    後天性トキソプラズマ症

    (1) 急性感染

    健康成人または小児が後天的にトキソプラズマに感染した場合、多くは無症状で経過する。発症した場合、発熱や倦怠感やリンパ節腫脹などの非特異的な一過性の症状が起こり、時に伝染性単核症様の病態を呈する。通常、特異的IgGとIgMの抗体価測定により血清学的な診断を行う。

    (2) 眼トキソプラズマ症

    眼に孤発して発症する。先天性感染の再活性化で生じることが多く、後天性感染で発症することは稀である。症状としては、視力障害、眼痛、羞明などが見られる。

    (3) 日和見トキソプラズマ感染症

    免疫不全者では、体内に潜伏感染していたトキソプラズマが再活性化し、脳炎や肺炎や脈絡網膜炎などの重篤な症状を引き起こす。トキソプラズマ脳炎の臨床症状としては意識障害、けいれん、視力障害などがあげられる。また、頭部造影CTやMRIで、病変はリング状に造影される腫瘤として認められる。
    トキソプラズマ脳炎の診断は、PCRによる髄液からの原虫遺伝子の検出によるが、感度が低く、陰性であっても感染は否定されない。

  • 鳥インフルエンザ
     
    季節性インフルエンザに似たような高熱、咳、嘔吐、頭痛、下痢などの症状が出るが、比較的、進行は早い傾向があるのが特徴。
    基本的に鳥インフルエンザが、人に感染することはないとされていますが、人への感染報告はあります。
    そして、インフルエンザウイルスが変異をして、人に感染する可能性が最も危険視されています。
  • オウム病
     
    オウム病の病型には、インフルエンザ様の症状を呈する異型肺炎、あるいは肺臓炎の型と、肺炎症状が顕著ではない敗血症様症状を呈する型とがある。高熱で突然発症する例が多く、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛などがみられる。比較的徐脈、肝障害を示すこと が多い。呼吸器症状としては、乾性あるいは湿性咳嗽がみられ、血痰、チアノーゼを認める重症例もある。病態は上気道炎や気管支炎程度の軽症例から肺炎まで様々であるが、特に初期治療が不適切でARDSや重症肺炎に至った場合、さらに髄膜炎、多臓器障害、ショック症状を呈し致死的な経過をとることもある。
    胸部理学所見は病変の程度により様々であり、胸部X 線所見もマイコプラズマ肺炎に類似し、オウム病に特有な所見はないとされる。検査所見では白血球数は正常で、CRP や赤沈は亢進する。中等度の肝機能異常をきたすことが多い。

症状の出典:国立感染症研究所ホームページ(リンク

これらの病気は、乾燥した鳩のフンを吸い込こんだり、触れることで感染します。

また、こうした病気以外にも、アレルギーを引き起こしたり、寄生虫やダニ乾燥した鳩のフンから風に乗って直接家の中に入ることや洗濯物と一緒に持ち込む可能性もあります。

鳩のフン 掃除はどうする?

鳩のフンを放置することは、様々な健康被害を生む可能性あるため、早々に掃除をするのが得策です。

ただし、直接素手で触れたり、乾燥して崩れやすくなった鳩のフンを吸い込んだりしてしまうことも考えられます。

そのため、掃除は万全の体勢で行う必要があります。

鳩のフンを掃除する時は、必ずマスクとビニールかゴム製の手袋を装着してください。

また、体調がすぐれない、体力が落ちている日や風の強い日に掃除をするのは避けましょう。

鳩のフン 掃除方法

フン掃除に使うものは、全て使い捨て出来るものを準備しましょう。

鳩のフン掃除で使うもの

  • マスク
  • ビニールorゴム製の手袋
  • 新聞紙
  • 雑巾・布きれ・キッチンペーパーなど
  • ぬるま湯
  • ゴミ袋
  • 消毒用エタノールスプレー
  • ハイター、カビキラーなどの次亜塩素酸ナトリウムスプレー

鳩のフン掃除手順

  • 鳩のフンが乾燥している場合は、湿らせる程度のぬるま湯をかける
    Check!!フンの範囲が広い場合は、濡らした新聞紙をかぶせる
  • 雑巾・布きれ・キッチンペーパーなどでフンを拭き取る
    Check!!フン掃除に使ったものは、すぐゴミ箱に捨てる
  • フンを取り除いたら、消毒用エタノールスプレーで消毒しながら拭き掃除
    Check!!汚れがひどい場合は、次亜塩素酸ナトリウムスプレーを使うが掃除した部分の材質によっては変色することがあるので注意!

乾燥していないフンは、消毒用エタノールスプレーを吹きかけて拭き取ります。

時間が経って、こびりついて取れない場合は、次亜塩素酸ナトリウムスプレーでしばらく湿布しておくと取れます。

鳩のフン害 対策はどうする?

一度、鳩のフンの怖さやフン掃除の面倒を経験すると、もう鳩に一つたりともフンを落とされたくないですよね?

そういって、鳩対策のグッズなどを設置する方も多いです。

しかし、鳩は気に入った場所への執着がすごく強く隙あらば、いつでもまたやってきます。

Check!!>>>鳩がベランダにしつこく来るのはなぜ?どんな対策がある?

鳩対策グッズが最初は、効果があったのにしばらくしたら、鳩がまた来ている!なんて話を結構聞きます。

鳩は、ものすごくお気に入りの場所を観察して安全確認します。

そして、大したことがないと思えば、鳩対策グッズも掻い潜ってくるのです。

私もベランダに鳩が来て、とても困って鳩対策を講じたのですが、ベランダと鳩のフンを掃除したらピタリとこなくなりました。

鳩は自分のフンを目印代わりにしていると考えられており、目印があるなら自分の縄張りだと思うのだそうです。

先ほども言ったように、鳩はすごく観察して安全を確認します。

普通、自分が付けた目印がなくなった場所を安全だとは思いませんよね?

こういった論理的思考を鳩がしているかは分かりませんが、少なくともしつこく何度も私の家のベランダに来ていた鳩が来なくなったのは事実です。

鳩のフン害対策として、鳩対策グッズを利用するのも有効だと思いますが、まずは鳩のフン掃除をすることが第一だと思います。

まとめ

鳩のフンで病気になる?

  • クリプトコッカス症
  • トキソプラズマ症
  • 鳥インフルエンザ
  • オウム病
  • アレルギー
  • ダニや寄生虫を持ち込むこともある

鳩のフン 掃除はどうする?

  • 必ず、マスクと手袋を装着して、掃除には使い捨て出来るものを準備する

鳩のフン害 対策はどうする?

  • 鳩対策グッズも有効だが、フン掃除が第一の対策