お酒でお腹にまだら模様になるのはナゼ?どうする?ならないためには?

2017年7月18日

お酒を飲むと、お腹にまだら模様ができる。

この正体不明の現象、素人ではどんなものなのか想像し辛いですし、怖いですよね。

まだら模様というところが何とも言えない病気の雰囲気を漂わせています。

私の周りだけを見渡しても、意外とお酒を飲むとお腹や腕など体の一部または全部がまだら模様になるという方は、多いようです。

ただ、同じまだら模様でも少し症状やまだら模様になるまでの過程が違います。

今回は、お酒を飲むとまだら模様になるという謎の現象について紹介します。

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Contents

お酒でお腹にまだら模様になるのはナゼ?

お酒でお腹にまだら模様になるのはナゼ?どうする?ならないためには?

冒頭で、お酒を飲んでまだら模様になってしまう方にも、その症状や模様になるまでの過程に個人差があると言いました。

例えば体のお腹や腕などの体の一部がまだら模様になる方、全身がまだら模様になる方など、まだら模様が出る箇所が違います。

また、お酒全般どのお酒を飲んでもまだら模様になる方、焼酎など特定のお酒を飲むとなるという方がいます。

さらに症状もまだら模様になる以外、特に何ともない方もいますし、かゆみがあったりする方もいます。

そして、実は私もお酒を飲むとお腹がまだら模様になります。

ただ私の場合、いつもまだら模様が出るわけではないですが、芋焼酎のお湯割りを飲むとお腹に赤と肌の色のまだら模様が出来やすいです。

症状は、まだら模様になる以外はなく、お酒を飲み終わってしばらく時間が経つとまだら模様は消えています。

このように、同じまだら模様でも違いがありますので、この現象はコレだ!ということは一概に言えません。

そこで、様々あるまだら模様にはどういった可能性があるのかをそれぞれまとめましたので、心当たりがあるものを見つけてください。

お腹にまだら模様になる原因は?

お酒を飲んで、まだら模様になることの原因として、まず最初に考えられるのが血管の拡張です。

アルコール分解後のアセトアルデヒドの影響で血管が拡張して、まだら模様が出ることあるそうで、特にお腹や二の腕などの皮膚が薄い部分は目立ちます。

これはお酒を飲んで、たまにまだら模様に出るという方に考えられることです。

この場合は、一過性のものでなのでお酒を飲み終わってから、時間と共にまだら模様も消えますし、それほど気にするほどでもない症状のようです。

ちなみに焼酎のお湯割りなどの温かいお酒の場合は、体温を下げるために毛細血管を開く

この話を聞いて、「なんだ、大丈夫そうだ」と思われたかもしれませんが、まだ続きがあります。

このようにまだら模様が出来る場合、肝臓が弱っているということも考えられます。

肝臓は、「沈黙の臓器」と呼ばれるくらい悪くなっていても痛みなどを感じないので健康上、自覚しにくく肝臓の健康を無視されてしまいます。

そして、お酒をよく飲む人程、自分はお酒には強いから大丈夫と自信満々になってしまいます。

お酒を飲むといつもまだら模様が出るよ!という方は、アルコールアレルギーの可能性もあります。

アレルギーの症状は、赤くなる以外にも下痢や吐き気、蕁麻疹やかゆみなどと様々な症状が起こります。

肝臓の弱りもアレルギーも昔はそんな症状なかったのにという方でも発症する可能性はあります。

お酒でお腹がまだら模様になったらどうする?

まず、アレルギーの疑いがある場合は、アレルギーの可能性があるものを避けて、病院で検査です。

検査はアレルギー専門科を設けているところであれば良しですが、皮膚科でパッチテスト、内科で血液検査を受けることが出来ます。

皮膚にペタッとするだけのパッチテストの方が簡単ですが、血液検査の方がより正確な診断が出来るそうです。

アレルギーでもなく、お酒を飲んでまだら模様が出来るようであれば、一応でも肝臓が弱っているのでは?と疑ってみるのが健康上良いでしょう。

よく言われる通り肝臓は、痛みなどは感じません。

ただ、肝臓が弱った時にシグナルとして考えられるものが、いくつかあります。

肝臓病の疑いがないかを、チェックしてみて下さい。

肝臓からの健康シグナル

  • 疲れやすく、食欲がない状態が何日も続く

    朝起きるのが辛かったり、常に体がだるく、何をしてもすぐ疲れてしまう状態です。

    風邪など他の病気の時にも似たような状態になりますが、休養を取っても何日も疲れが取れず、食欲もない場合は肝臓が弱っているのかもしれません。

  • お酒が弱くなったと感じる
    肝臓はお酒を飲んだ時にアルコールの分解で生じたアセドアルデヒドという有害物質を、解毒する働きを持っています。

    肝臓が悪くなると、肝臓の機能が低下してしまいアセドアルデヒドが体内からなかなか消えなくなり、少し飲んだだけでもひどく酔ったようになったり、二日酔いをしたりします。

  • 胃腸にもたれやすくなった感じがする

    肝臓では、タンパク質や脂肪の消化吸収を助ける胆汁が作られますが、肝臓が悪くなると胆汁の量が減り消化吸収が阻害されます。

    そのため、消化不良や腸管内でガスが発生し、胃腸がもたれたように感じると言われています。

  • お腹が張る
    お腹が張る原因の一つは、上の「胃腸にもたれやすくなった感じがする」でも紹介したガズの発生によるものがあります。

    そして、もう一つ原因として考えられるものが「腹水(ふくすい)」が溜まった場合です。

    これは、肝臓の血管で門脈(肝門)という太い静脈があり、肝硬変などによって門脈の血液の流れにくくなると、門脈の血圧が高くなって、血液成分のうちの水だけが腹腔内に漏れ出してしまって起こります。

    多くの場合は、腹部がガスで張った後に腹水が溜まり、腹水が溜まると体重が増えることから、太ったのだと勘違いする方も多いようです。

    腹水が溜まった場合、上半身が痩せていて、肌がカサカサに乾燥したり、くるぶしの辺りがむくんだりと肥満とは区別が出来ます。

  • 肌や白目の部分が黄色い
    肌や白目の部分が黄色くなるのは、黄疸(おうだん)と言って肝臓病に特有の症状です。

    特に黄色くなったのが分かるのが、二の腕の内側や胸などの柔らかくて白い皮膚の部分です。

    黄色くなる原因は、肝臓で作られる胆汁の排泄がうまくいかなかったりなどで、胆汁の黄色い色素が血液中に増えることからで、この黄疸は1~2週間で消えるのですが、病状によって長く続いたります。

    特に1ヶ月以上も黄疸が続くようなときは、病状がかなり進行していることも考えられます。

  • おしっこの色が濃い
    胆汁の排泄がうまくいかなくなると、おしっこの色がビールや紅茶の色のように濃い色になります。

    これは胆汁の色で、黄疸も出ているのであれば要検査です。

  • 体がかゆい
    これは、胆汁の成分が皮膚の末梢神経に刺激を与えることでかゆみを与えるのですが、黄疸が出ているときに見られる症状の一つです。

    黄疸が出ているときは、尿の色がビールや紅茶色のように濃くなり、しばしば体のあちこちがかゆくなります。

  • 手のひらにまだら模様
    今回のテーマであるまだら模様に関して言えば、手のひらにまだら模様が見れられる場合は「肝臓が悪い証拠」と一般的に言われています。

    これも、手のひら全体がピンクがかった赤みなら、「血色がよい」だけなのですが、親指のつけ根や小指のつけ根の下などの手のひらでもふくらんでいる部分が、かなり強い赤くまだら模様になる手掌紅斑は肝臓病の代表的なシグナルです。

  • クモ状の小さな発疹
    肝臓病の患者さんに多く見られるもので、小さな赤い発疹を中心にクモが足を広げたように出来るクモ状血管腫という症状があります。

    肝臓の機能低下で女性ホルモンが分解できずに、体内の女性ホルモン増加すると、このような症状が起こるようです。

    妊婦さんや健康な方でも見られる場合があるようですが、原因は肝臓に由来することがほとんどのようです。

    手掌紅斑もクモ状血管腫の一つです。


ザッと肝臓病の代表的な症状を羅列しました。

他にも男性の場合、乳房が女性のように膨らんだり、時に痛みを感じることもあるようです。

少しでも心当たりがあれば、検査してみましょう。

お酒でお腹がまだら模様にならないためには?

肝臓病の疑いがある場合は、医師の診断を受けてそれに従うことが最もです。

問題がないでも、やはり飲み過ぎず節酒することが最善策です。

そもそもお酒の適量と言うのは、どれくらいなのでしょうか?

厚生労働省の考えでは「節度ある適度な飲酒」は、“1日平均純アルコールで約20g程度”としています。

純アルコール量の計算

酒のラベルには、中に含まれるアルコールの度数が書かれています。この度数は、体積パーセント(%)を意味します。
度数5または5%のビールとは、100ミリリッター(mL)に、純アルコールが5mL含まれているビールということです。
通常、純アルコール量は、グラム(g)で表わされます。5%のビールの中ビンまたはロング缶1本(500mL)に含まれている純アルコール量は、アルコールの比重も考慮して、以下のように計算します。

500(mL) × 0.05 × 0.8 = 20(g)
酒の量(mL) × 度数または% / 100 × 比重 = 純アルコール量(g)

主な酒類の換算の目安

お酒の種類 ビール
(中瓶1本500ml)
清酒
(1合180ml)
ウイスキー・ブランデー
(ダブル60ml)
焼酎(35度)
(1合180ml)
ワイン
(1杯120ml)
アルコール度数 5% 15% 43% 35% 12%
純アルコール量 20g 22g 20g 50g 12g

この考えに基づくと適量はビール中ビン500ml1本ということになります。

高齢者の方や女性の方はさらに缶ビール350ml1本程度に控えるべきだと推奨されています。

酒飲みからすると、なんとも寂しい量かもしれませんが、完全にお酒を飲む適量はそれくらい無視されており、感覚がマヒしているということです。

また、特にお酒を飲んですぐに赤くなってしまう方は、お酒を分解が遅いため、ガンや臓器障害を起こしやすいと考えられており、より注意が必要です。

そして、「1日当たり平均純アルコールで約60g」以上のお酒を飲んでいる方は、「多量飲酒者」と位置づけており、“健康への悪影響のみならず、生産性の低下など職場への影響も無視できない”としています。

多量飲酒者の生活を続けていると早かれ遅かれ体を壊してしまいます。

まとめ

人生を楽しめるのも健康があるからこそです。

お酒を飲んでまだら模様が出来たのであれば、このタイミングで気づくことが出来たのが幸運だと思い検査を受けてみて下さい。

引用:厚生労働省「健康日本21」

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